猫と馬
あたしが強く成れる呪文を教えてよ。

そんなの何処にも無いよ。

精神安定剤に成れる『あなた』も居ないよ。

ご褒美を目の前に走れる馬と

ご褒美にさえ目もくれずに爪ばかりとぐ猫と

君はどっちだい?


  馬は走った。

プライドも痛みも捨てて走ります。


あたしは孤独に成るしかない腐った猫だ。

愚かなのに愚かだと自分を見つめられずに。

他人のアカばかり笑っています。


部屋のドアをバタンと閉めて終わった。

  『さよなら』

今日までの何にも成れないあたしにさよなら。

心からあなたを愛せない重症な泥にさよなら。

静かに呪文が部屋に響いたから。

あたしは髪をくくって 馬になる決意をする。

ちっとも無様なんかじゃないよ。

生きて居たいのと、馬は部屋から飛び出した。


部屋に置き去りなプライドと猫。

  『そっちは苦しいの?』

うん 苦しいよ。きちんと苦しいよ。

その部屋見たいに濁った苦しいじゃないよ。

理想を目の前に馬は走り喜びました。
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