死ねないピアノ
     正しいことをあたしの体中に刺しても。
生きたくない のに 死ねもしないと弱さにただれ続けるわ。

毎日 作られた時間に従ってあたし達働いて 
               お金をという価値を頂くの。
疲れてゆく。
     生きれば生きるほどいたたまれない。

あたしはピアノが弾きたくて。
ピアノのふたに手が挟まっていて身動きができないと駄々をこねました。
     ママはピアノごとあたしを捨てようとパパに相談しました。
     パパはピアノなど見えないとあたしを消しました。

1つ1つ あるものをないようにして生きていくのならば
            あたし達もうロボットになってしまえばいい。
     それでも生きていかなければならないという 
             産まれたとたんに始まってる残酷なレース。

朝に叩かれて

働いて

お金にかえられて

お金にもて遊ばれて

疲れて 疲れて 愛してと心を埋めてと汚しあうんだ。

どこにゆけばバランスがとれるの?
                 なにになればまともなの?

どこかであたしと同じように
      こんなどうしようもないピアノを弾いている人がいるのならば。

どうか生きてやって下さい。
     どこかで「虚しい」とピアノを狂わせ続けて下さい。

あたしに聞こえますように。 
    あたしと 一緒に生き狂い続けて下さい。

どうか。 どうか。
      首を締められそうなむかいくる夜。

死ねないピアノの音が邪悪なのにせつなく響き続ける。
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