庭のトマト
       孤独に吊り上げられた部屋で。
お願い 電話などかけないで。

  適切な日本語であたしを揺らしたりしないで。
  あなたの周りをチョークで囲ってるうちに 庭のトマトが腐っていく。

いかないで。 
   あたしを信じてしまうのが恐いと あたしをかいかぶっていて。
  
     太陽に少し気を許してしまったトマトの赤。
                   あぁあたしみたい。
近寄らないで。
         無邪気に笑顔なんかくれたりしないで。
     決して綺麗とはいえない生きるために痛めつけた手を 
         あたしなどに差しだしたりしないで。

     あなたさえも沈没させてしまうかもしれません。
                暗い水です。

いかないで。
   あたしがいないと寂しいと嘘つきの弾き語りをしていて。

    あぁ あたしはあなたにどうしてほしいのだろう?
    わからないほどに。わかりたくもないほどに。

あたしが「しぼんだ後が悲しいからいらない。」といったヨーヨーを
あなたは「少しでももってて嬉しかったらいいじゃない。」と
                あたしに買ってくれた。
そうじゃないの。
    嬉しい 後に 悲しい を食べなくていけないのなら。。。

近寄らないで。 近寄らないで。


いかないで。
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